壇蜜さんスペシャルインタビュー

方の力を抜いて、生き抜いた半生
タレント 壇蜜さん

1980年12月3日生まれ、秋田県出身。東京都内の女子大学卒業後、調理系専門学校、葬儀系専門学校に再進学を果たす。大学在籍時に取得した英語教員の免許に加え、調理師免許、日本舞踊師範の資格を併せ持つ異色のバックボーンが話題に。タレント・女優・モデル活動など多彩な才能を発揮し、男女を問わず幅広い人気を集めている。

妖艶な立ち居振る舞いと知的な発言で注目を集め、テレビやラジオ、雑誌など各種メディアで引っ張りだこのタレント・壇蜜。その名前の由来は、仏壇の「壇」とお供え物を意味する「蜜」にあるのだと語る。 しかし、その人生は決して順風な道のりではなかった。小学校から大学まで女子だけの環境で過ごした後、調理や葬儀関係の専門学校で再び学び、葬儀社や大学病院で実務に携わるなど、その経歴は起伏に富んでいる。 果たして、彼女は人生の節目に何を思い、いまの“壇蜜”に至ったのだろうか。仕事選びの向こう側にある生き方にクローズアップする―。

目標を見出せず漫然と過ごした大学時代

娘の私に大学進学させたいという強い思いから、両親は小学校から大学まで一貫教育の女子校に進学させてくれました。一方、私は漫然とした気持ちで学生時代を過ごし、目立たず、人並み程度に毎日を過ごすことが最良と決めつけ、目的を持てないまま人生の駒を進めてしまいました。
就職活動が目前に迫った時、私には会社の中で働く姿を思い描くことができず、「世間は私のような存在を認めてくれはしないだろう」と、冷め切った気持ちでいました。
そんな頃、知人と和菓子屋を開業することになっていた母が、私に調理師の免許を取ることを勧めてくれ、大学卒業後は調理の専門学校に再進学。その結果、調理師資格を得ることができました。母が与えてくれた“温情措置”をムダにしないよう、母と母の知人、そして私の三人で慎ましやかな和菓子店を開くことを夢見て日々修行に励んでいました。

母の恩師が突然死 生きる意味を自問自答

けれども、私のもとに突然の訃報が届きました。開業資金の出資をしてくれる予定だった母の恩師が突然亡くなって、お店を開くことができなくなったのです。あまりに唐突で悲しい知らせを受け、私の目の前は真っ暗になりました。
当時の私は20代前半でしたが、年齢に見合うほど精神が成熟しておらず、新しい仕事を模索することもせずに、うまくいかないのを他人のせいにして過ごす毎日でした。そして、母の恩師に対して、「なぜ亡くなったのか」という気持ちが抑え切れず、自問自答を繰り返す日々が続くことになりました。
そんな堕落した人生を送る中、その事実を受け入れられない否定の気持ちが、次第に「なぜ受け入れられないのか」という疑問に変化していき、やがて「死についてもっと知りたい」という欲求が生まれてきたのです。

「生」と「死」をつなぐ仕事からやがて芸能の世界へ

生と死について学びたい、そうした現場で働きたい―。そんな思いから、死に関わる仕事がしたいと考えるようになりました。そこで出合ったのが「遺体衛生保全士(エンバーマー)」という仕事です。
エンバーマーとは、遺体の消毒や保全はもちろん、損壊などがある場合に修復処理を行う専門家です。葬儀の専門学校でその勉強ができることを知り、私の進むべき道が拓けたような気がしました。
エンバーマーを目指していた当時は忙しく、アルバイトをする時間もありませんでした。ある時同級生の紹介で、賞金が贈られるオーディションを受けたことがきっかけとなって、モデルとしてデビューすることになりました。

その時点では芸能活動を仕事にしたいとは思わなかったので、専門学校を卒業した後は葬儀社に就職。葬儀関連の仕事を経験しながら、生と死をつなぐ専門家として職務に従事していました。
次第にエンバーマーとしてもっと活躍したいという欲求が高まり、幸運にも大学病院の研究員として働ける機会に恵まれました。契約職員という形ではありましたが、力をつければ正規職員への登用も目指せたことから、私の中でようやく指針が定まった気持ちになることができました。
そうした矢先、アルバイトとして続けていた芸能活動が思いも寄らず花開いたのです。このまま大学病院に勤めるか、芸能活動にシフトするのか、二つの選択肢が与えられました。
大学病院の上司に相談すると、「戻れないほうを選択してみたらいいんじゃないか」と、芸能活動の後押しをしてもらい、いまの仕事をしていく覚悟を決めました。

就職活動に励む学生のみなさんへ

私は周囲の人に恵まれたことで、ここまで生きてくることができました。でも実際は、道を踏み外せば自立できず、何もできない自分であったのは間違いないと思っています。ですから学生のみなさんにも、一人で考え込まず、身近な人に甘えて欲しいと思います。
先行きが不透明な時代ですから、就職活動の時期でも、どうしても周りのことが気になり焦ってしまう気持ちがあるかもしれません。それでも、チャンスがあることを信じて、じっくりと就職活動に励んでみましょう。みなさん一人ひとりが、自分に合った企業に出合い、素晴らしい未来をつかみ取ることを願っています。

壇蜜さんを目指すお仕事探し

就活支援ジャーナル

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